建築構造設計士  藤田構造デザイン

 

 

妻の膝痛はひどくそれをかばう事から次第に腰まで痛み、就寝時は痛みのために寝返りを繰り返し明け方、

疲れ果てて眠りに落ちるといった辛い日々の繰り返しでした。

施術院でグラウディングマットを使用することによって、症状は改善していきましたが、

自宅での就寝時はやはり体を横向きにして伏せた格好でないと眠れないようでした。

あれでは、あんな習慣で寝ていては、せっかく施術院へ通いマットで改善しても、

また体がよじれてしまうのではないかと心配は無くなりませんでした。

ようやくグラウディングマットを注文する事が出来、

我が家に品物が届いたその夜、マットの上でまっすぐ上を向きゆらゆらと膝や足の付け根、

腰を揺らし背骨をゆるめてから気持ちよさそうにそのままのきれいな姿勢で眠る様子を見ました。

あれだけ苦しかったのに・・・。それを傍らで見ていた家族としては嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

自分も仕事で長時間デスクに向い同じ姿勢で一日過ごします。

首肩背中の張りは頻繁にあり繁忙時には徹夜で書類作成となり、体の事は二の次になってしまいます。

しかし、体の疲労が重なると能率は落ち、その為また体に無理をして長時間のデスクワークになるという

悪循環が断ち切れずにいました。

マットに横になると体の緊張を緩める事が出来ます。

短時間の睡眠でも体の調子を保て仕事もはかどる事となっています。

建築構造設計という建物のフレームを設計する仕事をしていますが、

それはどういう仕事かと言うと、地震や台風、最近では津波のような外部から建物にかかる力を算出し、

その力の影響を受けながらも建物が健全に存在して行く為の方法を考え出す仕事です。

計画された建物の形状、フレームの材質、仕上げ材の質量等の情報を積み上げてその建物独自の個性で

自立させたモデル(人形)に地震の振動や台風の風を当てて、重すぎないか、軽すぎないか、太すぎないか、

細すぎないか、硬すぎないか、柔らかすぎないか、ねじれたりどこかが傷んだりして倒れないように。

壊れたところの部材を入れ替えて何度もシミュレーションするのです。

その結果たどり着いたその建物にふさわしい姿を現実にする為の方法(設計図面)と理由の説明書(計算書)を執筆し、

自分の名前を署名した安全性の証明書まで付け、締切までにクライアントに届けます。

計算や図面の中に誤りがある場合は多くの人命に及ぶ人災にもなりかねず、かなり社会的なプレッシャーのかかる仕事になっています。

今回は「なぜこのマットから人の痛みを癒す効果が得られるのか?」を建築構造設計士として物理的視野から考えてみたいと思います。

グラウディングマットに横になると、しっかりとした反発力があり体が沈み込みません。

芯材がカマボコ型になって横に並んでいるのが手触りで分かります。直径60mm〜70mmの痛くない

硬さの丸太が並べてあるような感覚です。曲面の頂点に支えられる事になりますから、支持点は60mm〜70mm間隔の面になっています。

上向きに体を横たえた時の背中は、芯材の横線方向に対し直角に交差します。

背骨の縦線との交点で体が支持されます。

私の場合身長175cm 程度ですのでおよそ26本の横線と交差する事になります。

体重の殆どは体幹部分にあり、故障が発生する部分もそのあたりですから頭の先から腰骨まで

約75cmそして両ひざまで50cmが2本つまりおよそ身長と同じ長さの部分が体重分布の主な部分長さです。

適正体重は一般に身長(m)x身長(m)x22と言いますので、私は1.75×1.75×22=67kgなのですが現在多めの約80kgです。

従って支持点は約26ですので1箇所あたり約3kgの分担で支えられている事になります。

日本人の平均身長は男性171cm女性158cmであることから平均適正体重は男性64kg女性55kgです。

マットの支持点は男性26女性24となり交点1箇所あたりの重量は男性2.46kg女性2.29kgです。

つまり誰でも平均2.5〜3.0kgの交点荷重で支えられている事になります。

言葉を変えるとマットの上では自分の体重を利用してマットの起伏の頂点で脱力した状態で丁度良い指圧を

受けている事になるものと思われます。

体が沈み込みませんから寝返りも自由で支持点も寝返りの度に変化して行き体重負担位置が固定しません。

その指圧を受けるたくさんの点で支えられ、マットの上面という高さの空中に浮いている状態だと想像しても良いと思います。

治療にイメージは大切なものです。

浮いていますから、支点以外の部分では毛細血管の血行も阻害されません。

お年を召されてベッドの上で寝たきりの方々にも是非このマットを体験して頂きたいのです。

つらい床ずれ(縟瘡)の原因は一つではないと思いますが、そのうちのいくつかが解消される可能性があると確信しています。

また、背骨は上から順に頸椎7個・胸椎12個・腰椎5個等、多くのパーツを椎間板で接続しています。

各骨の隙間から各臓器へ向けて神経がパイプラインを形成していますが、

この部分が圧迫されて狭くなるとあらゆる痛みや機能障害が発生しますので、

なるべく適正な間隔を保つことが絶対必要になります。

私と妻の体験から、グラウディングマットの凸凹には、

固く突っ張っていた背中の筋繊維の緊張を緩め、背骨間隔を適正な位置に矯正しながら習慣になった曲がりやねじれも

同時に改善して行く絶妙な「自己治癒」の効果があるものと思われます。

スキンケア等でも言われている事は、夜10時〜夜中2時ごろにかけて副腎皮質を刺激するACTHというホルモンが分泌され、

人間が本来持っている自然治癒力を活性化させる(新しい細胞がつくりだされ新陳代謝を行う)というものです。

東洋医学的にはそれにより心身のバランスを整え健康を取り戻すという考えが古くからあります。

毎日の就寝時にこのマットを利用できれば、自分の体の内部からも外部のマットからも傷んだ体を癒す作用が働く

のではないかと想像できます。

日々の自己メンテナンスが就寝時に行われ、毎朝のスタートが改善された状態でできるという事は、

心身ともに積極的な生活が送れるようになると想像できてきます。

現代社会で生き抜くために仕方なく私たちが手放していた日々の人間の自然なリズムを取戻し、

あるいは意識して自分の体を大切にいたわり、前向きに有意義な生活(人生)が送れるようにこのマットを

利用する事は自己を守るひとつの知恵なのではないかと思います。

 

 

写真はひだまりスタッフが入れさせていただきました。

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